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商品概要

発達障害の人は、「ひとり社長」が向いている。

会社を２度もクビになった僕が悪戦苦闘の末に見つけたのは、「発達障害のある自分が力を最大限発揮できるのは『ひとり社長』という働き方だ」という結論だった。

本書では、発達障害の人に「ひとり社長」が向いている理由だけでなく、ひとり社長としての独立するまで「具体的なロードマップ」や仕事獲得方法なども解説。

「こだわりが強い」「コミュニケーションが苦手」「興味の対象がすぐに変わる」「人と比べて変わっている」という４つの特徴を武器に変えて、ポジティブに幸せに暮らすための生存戦略をお伝えします！

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【目次】
プロローグ　発達障害の僕にとって、無理なものは無理だった
第１章　発達障害だからこそ、僕はひとり社長で生きていく
第２章　副業から始めて独立するまでの具体的なロードマップ
第３章　クチベタ・コミュ障による営業しない仕事獲得術
第４章　コミュ障でもできるビジネスチャット活用術
第５章　コミュ障から脱却する発達障害流生存戦略
エピローグ　この世の中は役割分担で回っている

【著者略歴】
坂口 康司（さかぐち・こうじ）
株式会社トータルクリエイツ代表取締役、株式会社ネクストクリエイツ代表取締役。法政大学経済学部を卒業後、東証プライム上場のＩＴベンチャーに就職するも適応できず、鬱のような状態に。精神科を受診したことで初めて、自分に発達障害があることを知る。入社後２年ほどで退社することになり、発達障害に向いていると言われるカメラマンとして生きることを決意。知人が起業した会社でカメラマンとして働き始めるが、約２年で再び退社することに。会社員には向いていないと痛感し、今後は「ひとり社長（個人事業主）」として生きる決意を固める。写真の見栄えが売上を左右する業界（レンタルスペース、宿泊施設など）の写真撮影に特化することに活路を見出し、２年半ほどで月収１００万円を達成。現在は複数の会社を立ち上げ、民泊事業なども展開している。著書に『レンタルスペース投資の教科書』『カメラマンになっていきなり月収を１００万円にする方法』（ともに自由国民社）がある。

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【プロローグ】 発達障害の僕にとって、無理なものは無理だった

発達障害を抱える私の人生が変わった瞬間があります。

それは、精神科のクリニックで、発達障害だと診断されて、「発達障害なので、無理なものは無理なのだ」と気づいた時でした。
診断してくれた先生の顔は忘れてしまいましたが、発達障害なのか確認するためのテストをした後に「あなたは話し方的にそうだと思っていましたが、やっぱりアスペルガー（症候群）みたいですね。あとＡＤＨＤも少しあるみたいです」と言われた時の光景を今でもハッキリと覚えています。
アスペルガー症候群とは、対人関係が苦手で強いこだわりを持つなどの特徴があるとされる発達障害で、最近では「ＡＳＤ（自閉スペクトラム症）」と呼ばれることが多いです。一方、ＡＤＨＤは、日本語では「注意欠如・多動性障害」と呼ばれます。

発達障害だと診断されるまでは、会社で全く活躍できないだけでなく、毎日、毎時間のように厳しい上司から強い口調で怒られてばかりでした。
仕事がうまくいかないのは、自分の能力や努力の不足が原因だと考え、自分のことを責めてばかりいました。
会社に貢献できていないため、「そのうちクビになってしまうのではないか」と不安に思っていました。
新卒で入社してから２年以上経っているのに、新しいスキルを全く習得できておらず、「クビになったら再就職できなくて、一生バイト生活で経済的に不安定な人生になってしまうのでは」と将来に希望を見出せなくて、先の見えないトンネルを走り続けているような絶望的な毎日でした。

しかし、発達障害だと診断されたことで、次のように思うことができました。

「仕事がうまくいかないのは、たしかに自分の能力や努力の不足という可能性があるものの、発達障害が理由である」
「そうなると、そこまで自分を責めすぎなくても良い」
「むしろ発達障害について理解を深めて弱点を補強したり、強みを伸ばしたりすることで、自分のできることを増やせるのではないか？」

その後、すぐにうまくいったと言いたいところですが、新卒で入社した会社では、仕事を任せてもらえず、社内失業のようになってしまい、会社で居場所がなくなり、辞めることになりました。
その次に入社した会社でも同じような状況に陥り、どちらもクビのような形で辞めることになってしまいました。

２社ともクビのような形で辞めていますが、「自分が決裁者となり、忖そん度たくせず、自分が正しいと思った方法で動ければもっとパフォーマンスを発揮できるのに！」と感じていました。そして、私にとって会社員として働くのは向いていないと思いましたので、転職という道を捨てて、「ひとり社長」として働くことに決めました。社員を雇わず、社長一人だけの会社を経営するというスタイルです。
職場の人間関係が不得意なのが原因で最終的にクビになっていますので、この選択が最良と判断しました。

結果として、その判断は正解でした。
会社を２度もクビになっているのは、発達障害なのが原因です。
発達障害について勉強して、自分の特性を深く理解して、自分に合った方法で弱点の補強をしたり、長所を伸ばしたりすることで、「ひとり社長」として月に１００万円を稼げるようになりました。
それだけではなく、自分なりのやり方を突き詰めることで、コミュニケーション能力を高めることもできましたので、会社員の時は一人ぼっちでしたが、今は友達や私に敬意を払ってお仕事を任せてくださるステキなお客様、いつも応援してくださる方々に囲まれて、仕事だけでなくプライベートも幸せに暮らしています。

また、最近は２社目の会社を立ち上げて、月に１００万円を稼ぐひとり社長という範疇を超えて、年に数億円の売上を目指す経営者となることができました。その会社では複数人を雇用しています。多くの方の力を借りて、一人ではなし得ない規模感でビジネスを行っています。
こうなれたのも、ひとり社長として、目の前の仕事を誠実に一生懸命に取り組むことで、実績や人とのつながり、手元の資金を増やすことができたからです。

私はそこまで地頭が良いわけでもありませんし、偏差値が高い大学を卒業しているわけでもありません。そして、会社員を２度もクビになりました。
私自身、発達障害だからこその苦労は数え切れないほど経験してきました。しかし、今は会社員の平均給与の３倍以上を月に稼いでいます。
会社員の時や会社をクビになった時は、自分は月に１００万円を稼げるようになるとは全く思っていませんでしたし、むしろそこまで稼ぎたいという発想さえありませんでした。そして、月に１００万円を稼げるようになってからも、年間に数億円の売上が出る事業を始められるとは、全く考えていませんでした。

ですから、過去の私と同じように発達障害なのが理由で、会社でうまくいかず、困っていたり、もしくは絶望の淵に立っていたりする人でも、工夫次第で今より良い生活を送れる可能性はあります。むしろ、月の収入だけを見ると、平均的な会社員より多く稼げるかもしれません。
現在に至るまでに、私が実践して効果があったこと、実践しなかったものの絶対にやった方が良いことなど、たくさんあります。

まず、発達障害だからこその天職を見つけるための手がかりをご紹介します。たとえ専門性がなかったとしても大丈夫です。過去の私がそうでした。
最初は副業的に始めることをオススメします。その後、実績がたまり、実績を活用することで次の仕事を獲得するという好循環を作ることができるようになったら、独立して、ひとり社長となる選択肢が見えてきます。
安定的に仕事を獲得するための方法や、成功を長続きさせるために必要な考え方などもご紹介します。

私が発達障害と診断を受けてから、発達障害について書かれた書籍やネット記事を多く見て、大いに違和感を覚えたことがあります。
それは、発達障害の人向けの処世術として、職場で上司や同僚に配慮してもらうことで、人並みの働きをできるようになると書かれていることです。
今になって振り返ってみると、他人から配慮をしてもらわないと、人並みの働きをできないというのは間違いです。
配慮してもらうことで、働きやすくなり、成果を出しやすくなるのは間違いないでしょう。しかし私は、ひとり社長となることで、会社員の時よりも成果を出しやすくなり、収入的にも精神的にも恵まれた環境を手に入れることができました。
発達障害であっても、周りからの特別な配慮なしでも、自分の力でより良い生活を勝ち取れるのです。
しかも、スーパーエリートとかではなく、会社員を２回もクビになっている私のような人間でも、それが実現できています。

今は、会社から独立することや、ひとり社長になることは全く想像もつかないかもしれませんが、発達障害を抱える人でも社会で活躍できます。私の周りにいる経営者の中にも、発達障害の方はたくさんいます。
過去の私は、発達障害として産まれたことを恨めしく思ったり、発達障害が原因で悔しい思いをしたりして、枕を涙で濡らした夜は数え切れないほどありました。でも今は、私自身、恨めしく思っていた「発達障害」を「強み」だと思えるようになれています。
むしろ、今となっては、発達障害だからこそ、社会の中で活躍できているのではないかとさえ感じています。私にとって発達障害は先天的な特性であって、「障害」ではありません。決してハンディキャップではなく、使い方次第では、「発達障害」は強みになりえます。
発達障害を抱えて産まれて来た以上、これから死ぬまで、発達障害と向き合って生きていかなければなりません。だからこそ、発達障害を「強み」と思いながらポジティブに生きられる方が増えてほしいという思いで、本書を書きました。
これから、発達障害であっても自分の力でより良い生活を送れるという希望と、それを実現する方法論をお届けします。本書が、発達障害で悩み苦しまれている方々が今以上の活躍を手にする一助となれば幸いです。

会社情報

ブランド名	朝日新聞出版
ブランド名カタカナ表記	アサヒシンブンシュッパン
ロゴ
会社名	株式会社 朝日新聞出版
代表者名	市村 友一
連絡先	03-5541-8757
会社住所	東京都中央区築地5-3-2
主宰企業様へ	ビジログではチャンスを求めている人たちに向けて貴社の情報をご紹介させていただいていますが、掲載情報に問題がある場合は、編集又は削除依頼にご対応していますので「こちら」からご連絡下さい。 また、貴社の情報を更に多くのチャンスを求めている人たちに向けた特別なPRのご要望も承っていますのでご興味のある場合はお申込み下さい。